Cloudflare Rate Limitingの請求金額の計算方法について説明します。
Cloudflare Rate Limitingの価格設定
Enterpriseプランのお客様は、契約にて定められているように定額払いでの請求となります。ほかのすべてのプランは、毎月のサブスクリプション請求書に記載される使用量に基づいた請求となります。
すべてのWebサイトでの最初の10,000件の課金可能なリクエストは無料です。 それ以降のリクエストは、10,000件あたり$0.05が請求されます。
たとえば、レート制限ルールに一致する合計35,000件の有効な許可リクエストがある場合、次のようになります：
- 1～10,000は無料。
- 10,001～20,000は$0.05を請求
- 20,001～30,000は$0.05を請求
- 30,001～35,000は$0.05を請求（10,001件以上については、請求金額を比例配分しません。つまり、10,001件でも20,000件でも$0.05を請求します）
次の請求日にRate Limingに対して合計$0.15が請求されます。 請求金額は請求書の明細の1つとして表示され、課金対象のリクエストの合計数が表示されます。
最初の10,000件のリクエストが無料になるのは、1サイトあたりのリクエストではなく、アカウントのすべてのサイトにわたるものです。つまり、1つのサイトで20,000件のリクエストがあり、別のサイトで30,000件のリクエストがあった場合、請求金額は$0.15ではなく、合計50,000件のリクエストに対する$0.20になりますので注意してください。
Rate Limitingの課金可能な使用量
Rate Limitingについては、すべてのWebサイトにわたって定義したルールと合致する良い（ブロックされていない）リクエストの数に基づいて請求します。各リクエストは1回だけカウントされるため、1件のリクエストが複数のルールに一致しても二重に請求されることはありません。
たとえば、example.com/ratelimit/*が任意のルールに一致して、1分あたり30件のリクエストを送信するクライアントをブロックしたとします：
- クライアントAがexample.com/ratelimit/fooに20,000件のリクエストを、1分あたり10件の割合でリクエストを送信します。すべてのリクエストが許可されます。
- クライアントBがexample.com/ratelimit/barに90,000件のリクエストを、通常は1分あたり10件の割合でリクエストを送信するところを1分あたり30件以上の割合でリクエストを送信します。高い割合で送信された60,000件のリクエストはブロックされ、低い割合で送信された30,000件のリクエストは許可されます。
- クライアントCがexample.com/elsewhereに1分あたり40件の割合で20,000件のリクエストを送信します。これはしきい値を超えますが、ルールのパスに一致しないため、すべての20,000件のリクエストが許可されます。
この例では、50,000（30,000 + 20,000）件のリクエストが課金対象です：クライアントAとクライアントBの両方がルールに一致する件数のリクエストを送信しましたが、クライアントBのリクエストの一部はブロックされ、それらについては課金対象にはなりませんでした。合計請求金額は、（50,000 - 10,000） * $0.05 = $0.20になります。
クライアント | リクエストURL | リクエスト | 結果 | 月額 |
| A | example.com/ratelimit/foo | 10件/分の割合で20,000件 | URLパターンが一致していますが、しきい値を超えていません。すべてのリクエストが許可されます。 | (2-1)*$0.05 = $0.05 許可された最初の10,000件は無料であるため、10,000件のリクエストのみが課金対象です。 |
| B | example.com/ratelimit/bar | 90,000件： 30件/分の割合で60,000件 + 30件/分の割合で30,000件 | URLパターンが一致しています。ルールにより60,000件がブロックされ、30,000件がブロックされます。 | 3*$0.05 = $0.15 |
| C | example.com/elsewhere | 40件/分の割合で20,000件 | URLパターンが一致しません。ルールは適用されません。すべてのリクエストが許可されます。 | $0.00 |
| 合計請求金額： | $0.20 |